パンの記録の旅から〜ロシア沿海州への船旅 (1995年パンニュース社記事より)

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ロシア沿海州への船旅 
(1995年10月25日水曜日 パンニュース社記事より)
<文・パンニュース社創業者 故 西川多紀子社長>

去る九月、私は鯖江のヨーロッパンキムラヤ古谷欽一社長に誘われ、
敦賀〜ナホトカ〜ウラジオストック〜敦賀と行程の
『ロシアクルージング』に参加、五日間、初めての船旅を経験した。
参加者二百四名が二万二千トンの豪華客船を借りきっての旅行だった。

 

古谷さんはサハリンへの船旅の経験から、
「船でゆっくりロシアのパンを食べに行こう」と声をかけてくれた。
仲間をパンニュースで誘ったところ、野村君が独り応じてくれた。

<中略>

昼食の時、古谷さんが船のベーカリーの見学許可をとったから
行っていらっしゃいという。

仕事仕事と張り切って行ったら、キッチンの一画に平窯があった。
ロールパンを焼いていたのは若いコックさん。ロールパンは冷凍生地だった。
冷凍庫にはK社の冷凍生地入り段ボール箱がぎっしり。
でも「解凍、ホイロ、馴れるのにちょっとかかりましたよ」
とコックさんは言っていた。

フランスパンは焼成冷凍である。
船というマーケットがあるわけだ、と野村君と顔を見合わせて納得。
古谷さんは席をたたずまだ飲んでいて、
私たちの報告をにこにこ聞いている。
とっくに知っていたに違いない。

<中略>

朝食は和食と洋食が用意されており、
野村君は和食を平らげてから、パン食一式を食べる。
たくましい若者の胃袋。
どうかこの平和が続きますように。

*船内でのロシア語の勉強*

ロシア語教室に参加した。

ロシア語の先生は戸泉米子先生。
日・ロ親善協会福井県支部長、日・ロ親善協会全国理事をしておられ、
福井県今立町にお住まいである。
八十歳を超えておられるのだが、美しい方で、ロシア人の心情と合わせて
①あいさつ ②知っていると便利な表現 ③自己紹介 
④ アルファベット ⑤数字を明快に教えてくださった。

先生は、
「キムラヤさんはまれに見る仕事熱心なお方で、
感服しております。これ程ご自分の仕事に徹しておられる方は、
なかなかいらっしゃらないでしょう。
だからこそパンのわかる人々によってキムラヤは有名になっているのでしょう。
私は育ちがウラジオストックですので、米食よりも
パン食の方を好んでいます。
ロシアの黒パンはロシアの料理になくてはならないパンです。
黒パンにその重み程のキャビア、イクラ、チーズ
その他をのせていただく味は幸せそのものです」
と言っておられた。

その他、おつまみ料理の先生は船の料理長、
カクテル教室の先生は若いバーテンダー。
それぞれプロフェッショナルの風格力量充分で楽しかった。


 


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